排泄ケア〜オムツの尿漏れを防ぐ方法

介護士にとって、利用者の方の排泄ケアは大切な仕事であり、難しい仕事でもあります。高齢者になると、オムツを装着している方も増えますが、尿漏れで悩む人は少なくありません。オムツの尿漏れのおもな原因は、「紙オムツの吸収量を超えて漏れている」ことと「オムツのすき間から漏れている」の2つです。オムツの吸収体全面が汚れて入れば吸収量を超えています。吸収体の一部が汚れているだけなのに漏れていれば、すき間を伝って漏れているわけです。オムツは各メーカー、製品により吸収量が決まっているので、尿の量が一定の量を超えると吸収できずにあふれ出します。この場合の排泄ケアとして正しいのは、排尿量に合ったサイズのオムツを選ぶこと、交換回数を増やすことです。 すき間から尿漏れしている場合は、装着される方に合った正しいサイズのオムツを選ぶこと、立体ギャザーをしっかり立てること、オムツの中心と臀部の中心が合うようにすること、そして、テープ止めタイプのオムツの場合はきつくならない程度に、でも、しっかり止めることで対策できます。正しいサイズの選び方は、メーカーごとにウエスト、ヒップラインのサイズが商品パッケージに記載されているので、あらかじめ利用者さんのサイズを計測すると間違いがありません。また、装着する前に、畳まれているオムツをしっかり伸ばして立体ギャザーを立てるといいでしょう。尿漏れを予防し、高齢者の方たちに快適に過ごしてもらいましょう。